イエス・キリストの黙示。この黙示は、すぐにも起こるはずのことを、神がその僕たちに示すためキリストに与え、それをキリストが天使を送って僕ヨハネに知らせたものである。ヨハネは、神の言葉とイエス・キリストの証し、すなわち、自分が見たすべてを証しした。この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて中に記されたことを守る者たちは、幸いだ。時が迫っているからである。(ヨハネの黙示1,1~3)

 2026/02/23


236. ヨハネ福音書と新約の司祭職 悟りへⅡ

イエスとサマリアの女との対話の場面でイエスが明示したのは、イエスの直弟子たちと、女や町の人たちとの召命と役割の違いであった。今私たちは、この違いが「使徒職」にあるのではなく、「司祭職」にあることが分かる。 

イエスが公生活を始められたとき、神の計画に適った「使徒職」を受け取るに相応しい人々は、まだ誰もいなかった。そこでイエスは、彼に従って来る弟子たちを、まず初めに使徒として養成する必要があった。イエスが一晩祈って選んだ12人は(ルカ6:12~13参照)、「使徒職」の養成をイエスから直接受け、信者のモデルとなった。イエスの養成を、身をもって後世に残す者たちとなったのだ。やがてイエスの名によって遣わされた聖霊は、信者たちとつながって、「預言の賜物」を授けることになる(ヨハ16:13参照)。聖霊降臨後、人を信者として支えるのは、「使徒職」と「預言の賜物」である。信者が聖霊と共に働くとき、この二つは一つになる。聖霊と協働することを望むすべての信者は、次第に、使徒職と預言職が土台になってその人間性が再構成されていく。 

使徒パウロは、エフェソの信徒たちに、「従って、あなたがたはもはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、神の家族であり、使徒や預言者という土台の上に建てられています。そのかなめ石はキリスト・イエス御自身であり、キリストにおいて、この建物全体は組み合わされて成長し、主における聖なる神殿となります。キリストにおいて、あなたがたも共に建てられ、霊の働きによって神の住まいとなるのです」(エフェ2:19~22)と教えた。信者たちは、使徒や預言者という土台と一つになるのである。パウロの「使徒」に関する認識がここに垣間見える。 

一方で、イエスが選んだ12人の使徒たちは、使徒としての養成の上に、最後の晩餐の席で新約の司祭職を授かった。全人類の命は女性に託されている。その命が神の国に入るために、神は新約の司祭職を男性に託した。使徒言行録には、イエスが昇天された後、「彼ら(11人の使徒たち)は皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。そのころ、ペトロは兄弟たちの中に立って言った。百二十人ほどの人々が一つになっていた」(使1:14~15)と書かれている。それは、聖霊降臨の前のことだった。ここで、初めに書かれている「イエスの兄弟たち」と次の「兄弟たち」、すなわち「百二十人ほどの人々」は、同一の人々を指していた。彼らの中には、イエスが任命して派遣された72人もいたに違いない(ルカ10:1~12参照)。 

彼らは、「ヨハネの洗礼のときから始まって、わたしたちを離れて天に上げられた日まで、いつも一緒にいた者の中からだれか一人が、わたしたちに加わって、主の復活の証人になるべきです」(使1: 21-22)と言ったペトロの言葉をすぐに理解した。「そこで人々は、バルサバと呼ばれ、ユストとも言うヨセフと、マティアの二人を立てて、次のように祈った。『すべての人の心をご存じである主よ、この二人のうち、どちらを選ばれたかをお示しください。ユダが自分の行くべき所に行くために離れてしまった、この務めと使徒職を継がせるためです。』二人のことでくじを引くと、マティアに当たったので、この人が十一人の使徒たちに加えられた」(1:23~26)と書かれている。 

マティアが選出されたのは、「この務めと使徒職を継がせるため」であった。「この務め」とは、新約の司祭職である。それは、イエスが最期の食卓の席で、ご聖体を制定した後、「食事の席に着く人と仕える者とは、どちらが偉いか。食卓に着く人ではないか。しかし、私はあなたがたの中で、仕える者のようになっている」(ルカ22:27)と言われた職務である。新約の司祭は、パンとぶどう酒が御体と御血になるために働く聖霊の介添え人であり、まさに「仕える者」なのである。さらに、続く次のイエスの言葉を受けた使徒たちは、12人でいる必要があった。 

「あなたがたは、私が試練に遭ったときも、私と一緒に踏みとどまってくれた人たちである。だから、私の父が私に王権を委ねてくださったように、私もあなたがたにそれを委ねる。こうして、あなたがたは、私の国で食卓に着いて食事を共にし、王座に座ってイスラエルの十二部族を裁くことになる」(ルカ22:28~30)。 

聖霊が降臨すると、12人は、イエスが授けてくださった新約の司祭職と委ねられた王権を受け取る者を輩出し、それらを永遠に続く職務とする必要があることに気付いていく。聖霊が彼らにすべてのことを教え、イエスが話したことをことごとく思い起こさせてくださるからである(ヨハ14:26参照)。 

Maria K. M.


0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿